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ACTにおける「価値」とは

アクセプタンス&コミットメント・セラピー(ACT)における「価値」とは、人生の方向性や指針を示すものとして定義されます。これは、目標や達成すべき具体的な結果とは異なり、個人がどのように生きたいか、何を大切にしたいかを表すものです。価値は「人生のコンパス」とも例えられ、行動や選択を導く基盤となります[4][8][15]。

価値の特徴

  1. 達成不可能なもの
  2. 個人にとって重要なもの
  3. 行動の指針
  4. 柔軟性を持つ

価値と目標の違い

ACTでは、価値と目標を明確に区別します。

価値 目標
達成不可能(方向性を示す) 達成可能(具体的な結果)
継続的な行動を促す 一時的な達成で完結する
例: 「他者を助けることを大切にする」 例: 「ボランティア活動に参加する」

価値は目標を設定する際の基盤となり、目標は価値に基づいて選ばれるべきものです[8][9][19]。

価値の明確化プロセス

ACTでは、クライエントが自分の価値を明確にするための具体的なプロセスが用いられます。

  1. 価値の同定
  2. 価値の領域を整理
  3. 行動計画の作成
  4. 価値に基づく行動の実践

ACTにおける価値の重要性